染めろ 布
「水曜日のダウンタウン」を見て、墨汁で染め物をしてみようかと思った。
皆と同じように、私も灰色が好きだ。百均で買えるような墨汁で好きな色に染色できるならこれ以上のことは無い。
しかし、本当に染まるんだろうか。ちょうど部屋の片づけをしていていらない服が出たので、それを使って実験することにした。
さて、染料となる墨汁を買う前に、一つ試してみたいことがあった。墨じゃなくて炭でも染まるのか、ということだ。以前購入した健康食品の活性炭を使い、早速染めてみることにした。
今回染める布は、不要になった淡色のデニム(風の)シャツだ。
1.炭 + ミョウバン で一晩
染め物をする時に、染料のほかに「媒染材」とかいうものが必要らしい。必要なのか?何しろ数日前に一度目を通しただけなので覚えていない。とにかく、家に消臭剤の材料として買ってあった焼きミョウバンがあったので一応入れてみた。結果。
炭とミョウバンを熱湯で溶かした液に一晩。なので「ミ1」。色落ちが無くなるまで何度も洗って乾かすとこうなった。
無染色と比較するとこんな感じ。
全く染まっていないように思っていたが、比較してみると結構変わっているように見える。
1-2.炭 + ミョウバン でニ晩
二回、三回と回数を重ねることで、色が濃くなっていく。というようなことがどこかに書いてあったような「気がした」ので、もう一晩同じ液に浸してみた。結果。
おわかりだろうか。変わって……ない。全く変わっていない。そもそも何か間違っているのだろう。それでもいいのだ。出費はゼロなのだ。
1-3.炭 + ミョウバン で三晩
二度あることは三度ある。ということで引き続き三度目の染色を行った。結果。
おわかりだろうか。変わって……ない。全く変わっていない。漬ける回数を増やしても、一度目に染まった色以上になることはなかった。
ここで終わり、ではない。こうなった時のために別パターンを用意していたのだ。
2.炭 だけで三日間漬けっぱなし
ミョウバンを入れず、かつ一度も洗わずに三日間漬けておく方法だ。染めて乾かしてまた染める、という手間をかけずに、日数を重ねるだけで濃く染められないか、というものぐさ太郎の発想。結果、なんと。
変わりませんでした。なんとなく薄く見えるけど個体差かなというレベル。
以上!これで終わり!
ではない。こうなった時のためにさらに別パターンを用意していたのだ。
3.炭 + 湯せん
染める布をしばらく煮ると、色が乗りやすくなる、という情報があった気がしたので最後の最後に試してみることにした。しかし、後片付けがめんどくさそうなので、鍋で煮るのはやめて小瓶に材料を入れて湯せんすることにした。結果。
しょーもな。薄。
ということで、ここまでやった上で改めて染め物について調べてみた。
色々と間違っていた。むしろ合っているところがほとんどないというほど間違っていた。
湯せんじゃダメだし、媒染剤の選び方からして違うし、そもそも活性炭で染めている人なんてどこにもいない。
後悔から人は学ぶ、と言うが、今回の実験はただの徒労に過ぎない。
みなさん、どうぞ参考にしないでください。
おわり。