スウィーテスト多忙な日々
小説家である。 誰もが知るような文豪ではないが、一本で食っていける程度の稼ぎはある。 だがしかし、私は今、長いトンネルの中にいる。もう随分と長い期間書けていない。 題材はあるのだ。いや、むしろそれが問題でもある。 「あいてるよおじさん」 この題…
私は、悪魔である。 理不尽な裁きを与える。 夕刻のオフィス街である。 帰路につくスーツの群れに、一人の男が紛れている。 と言っても、男は何も悪いことをしたわけではない。どこにでもいる普通の、平凡なサラリーマンだ。 本人からすると紛れているつもり…
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