スウィーテスト多忙な日々

スウィーテスト多忙な日々

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2019-01-01から1年間の記事一覧

わざわざワシの愚痴を聞いてくれ

愚痴が言いたい。 愚痴を言わせて欲しい。 愚痴を言う。 誰が悪いのかというと「私の性格が」としか言えないのだけれど、それでも言いたい。スーパーでのあのやりとりを。 環境問題の改善策としてレジ袋が有料になって久しい。不要なビニール袋が増えるのが…

海の見えそうなカラオケスナック 2/2

tthatener.hatenablog.com 一度興味を持ってしまったものを断ち切り忘れ去るのはなかなか難しい。どうでもいいことに興味を抱き、パソコンの前で朝を迎えるなんて一度や二度のことではない。 気が付くと、私は車のエンジンをかけていた。向かう先はもちろん…

海の見えそうなカラオケスナック 1/2

自宅から坂を上り信号を一つ越えると、かつてカラオケスナックだった二階建ての建物が左手に見えてくる。 そこは住居も兼ねた店舗で、兄の同級生が住んでいて、私の同級生も住んでいた。コンクリート造りのその建物は一階が車庫で、外階段を上がると店舗の入…

不思議と指がチートス

ごくたまに、ピントがズレることがある。 視力が落ちて物がぼやけるとかいう類たぐいのことではなくて、例えばカメラのズーム機能が狂って物がとても大きく見えたり逆に小さく見えたりするような調子になる。スマートフォンに表示される文字が足の親指くらい…

Everything is a joke

Youtubeを見ていると、マックで働いていたらしいハゲが講義している動画が頻繁に広告に出てくる。 「我、真理得たり」みたいな雰囲気が溢れに溢れていて苦手すぎるので、何度も何度もあの広告が出ないように設定しているのに、隙を見せるとすぐにつるりと画…

全てを知ってしまうと人生はひどくつまらなくなるらしいのです

ああ、夢でよかった、と醒めた後に心からほっとした。とても怖い夢を見た。 走っても走ってもついてくる化け物だとか、高い所から落っこちるような非現実的な夢ではない。退職後にもかかわらず、人手不足という理由で以前働いていた職場の助っ人に駆り出され…

ソフト

私には祖父がいない。これは少し不思議な話だ。 私には両親がいない。これには事情がある。つまり不思議なことではない。 私が三人目の子ども、次男として生まれてから三、四年ほど経ってから、両親は離婚した。何があったのか本当のことはわからないが、と…

玄関先でキングコブラと鉢合わせた時のための心構え

例えば朝、寝ぼけ眼まなこでふらふらと玄関の戸を開けたとして、そこにフードを広げた臨戦態勢のコブラが構えていたらひとたまりもない。しかし、玄関先にコブラがいる可能性を念頭に置いている人なんて、ここ日本にはきっといないだろう。 その危険性にいち…

ドラマーチック

富士山に登山をする際に、ドラムセットを担いで行く、という話は聞いたことがない。 富士登山なんてしたことがないから、果たしてそれが度々あることなのかどうかすらわからない。 では、どうしてそういう話を持ち出すのかというと、彼の準備リストにそれが…

24億5千万回の男

我が家の電子レンジは壊れている。 昨日はくし切りにした玉ねぎに熱を通すのに使ったし、今日は小分けにしたご飯を解凍するのに使った。明日もきっと牛乳を温めたり、料理の時短のために使うのだろう。 だけど、我が家の電子レンジは壊れている。 壊れている…

鬼に金棒、みたいなもんよ

さて、どのような椅子ならば快適に机に向かえるか、と考えたことのある方は多いと思う。 最良の選択をしたかに思えたが、果たして本当にそうだろうか、というお話。 自室で机に向かう機会のある方の半数は悩んだかもしれない。椅子問題。何時間も快適に机に…

共同研究

上下の瞼にガムテープを張り、部屋の電気を一番明るい状態にしている。劣悪な夢を見るために。 シルクのパジャマを身に纏って、シルクのシーツに身を横たえている。上質な睡眠を得るために。 おかしなことをしているわけではない。これは、私の仮説を実証す…

沖縄県西谷市奥田45

我が家の脇を道路が走っている。間に小さな藪を挟んでいるので厳密に言うと脇ではないのだけれど、ごく近くを走っている。 国道でも県道でもない小さな道だけれど、頻繁に車が通る。たまに十台以上はあるハーレーの集団がドドドドと存在感を主張しながら走り…

パソコンが壊れたので脳内でブログを書いています。

我が家のことは、我が一番よく知っている。例えばこの床板を踏めばほんの少したわんでギュウと音が鳴るとか、あの角にはホコリが溜まりやすいだとか。あの壁のへこみは、不要になった棚を移動させた時についたものだ。高校を卒業した頃だ。 私たち一家がこの…

台風とタイフーンが似ているのは語源が同じだかららしいよ。なぁんだ。

台風がいきなりやって来た。 日本の入り口とでも思っているのだろうか。彼らは、台風は、日本に上陸する際、手始めに沖縄に挨拶に来ることが多い。 気圧や海水温の影響で必然的にそうなるのだと言われているけれど、元台風の知人の話によるとそんなことでは…

あんまりはぁはぁ言わせんでよ

病院というものはどうしてこうも予約が取れないものなんだろう。定期的に通っている歯科に予約の電話を入れると、三週間先の受診を提案された。私の住む片田舎でも、近隣数キロの内に数件の歯科クリニックがある。それなのにこんなに予約が埋まっているなん…

アイツはインターホンを鳴らさない

コーヒーは無糖。下着は麺100%。風呂の温度は42℃。扇風機の風量は弱。誰にでも、こだわりとまではいかなくとも、なんとなく好き好んでいる決まりごとというものがあると思う。私にとってのそれはトイレットペーパーのダブルで、むしろシングルを好き好…

ちょ、まじ、やべぇから

人間の作った車に乗り、人間の作った道を走る。窓の外を人間の作った建物が流れていき、空には人間の作った乗り物が飛んでいる。そこで私は改めて、ああ、すごいなぁと感じる。 2038年、人間の知識は、ある一つの到達点を迎えました。 かつてスマートフ…

何パーセントまでが偶然で、何パーセントからが奇跡なんだろうか。私たちは奇跡を崇めるのに、偶然には馴れ馴れしい

例えば私が高校生だとして 例えば私が転校生だとして あの十字路で、食パンを咥えた女子高生とぶつかる可能性はあったのだろうか。 そんなことを考えながら歩いていて、このドラマチックな出会いに疑問を抱いたのはつい数日前のことだ。 新しい街へ移住して…

じゃんけん必勝法

「じゃあ、じゃんけんで決めようぜ」 こいつの苗字はきっと山田だろうな、と思われるような能天気で浅はかそうな声で、私は提案した。 「ああ」 かん平ぺいは曖昧に返す。 チャンスだ。勝利への闇路やみじを前に、私はちょうちんを得たような気分になった。 …

LOST

たかだか物を失くしたぐらいで大騒ぎするなんて、まだまだ小僧の証である。そもそも物を失くすというのも良くない。所有するからには、それが自身の臓物ぞうもつの一つであるかのように大切に扱ってこそ、ようやく持ち主を語れるのだ。 さて、USBメモリを紛…

早々にスクラップ・アンド・ビルド

そこにフォーカスを当てるなら、私は他の誰かよりはるかに経験豊富だと思う。 始めて骨折をしたのは、確か幼稚園生の頃だった。花壇のコンクリート枠の上を歩いていた私は、何気なくそこから飛び降りた。高さは約50センチ。決して高すぎるというわけではな…

ミンミンと、鳴くけど涙は見せないの

部屋の中に強い日差しが差し込んで、窓の外では鳥が鳴いている。少なく見積もっても、三種類以上の鳴き声が聞こえる。果たしてそれらは全て同じ鳥なんだろうか。 鳥の姿を捉えようと窓の外の大木に目を凝らしていると、ふと気がつくことがあった。 セミが鳴…

何一つとして言いたいことはない

目を閉じて歩くと、途端に何かとぶつかりそうな恐怖心に襲われるのはどうしてだろう? 例えそれが駐車場のような周りに何もない広い場所でも、目を閉じると目前に木や壁が突如現れたような錯覚に陥ってしまう。不思議だ。 私の自由研究のテーマは、それを克…

意味わからんの一言で一蹴するなんて、もったいないことだと思わんかい?

目からビームは出ないし、口から炎も吐けない。手のひらから出るのも、頑張ってせいぜい手汗ぐらいだ。 私は子供の頃、よくゲームをしていた。格闘ゲームも、RPGゲームも、アドベンチャーゲームも、万遍なくやった。あの頃は一体何が楽しくて四六時中ゲー…

ナカジマがミユキでナカシマがミカ

買い物帰りに、ものすごく悪そうな車の一団とすれ違った。その中にプリウスが一台交じっていて、私はついつい顔を歪めた。 そのプリウスは白いボディにボンネットだけ真っ黒で、地面についてしまんじゃないかというくらいに車高を落としていて、さらには上か…

シバクぞ!!

田舎に住んでいると、ご近所トラブルというものはあまり起こらない。 我が家は一軒家で、移住者が住みつくメリットも見当たらないような寂れた部落なので、さらにトラブルは遠のく。 朝早くから草刈り機の音が聞こえても、子供がはしゃいだり泣き叫ぶ声がず…

空耳の時間

田舎に住んでいるので、季節が変わると、特にこの時期は、虫が増える。 家の中でムカデの目撃情報があったり、アシダカグモがタララと廊下を駆けていたり、少し前は玄関の照明に羽アリが大量発生したり。 最近は、よく家にヤモリがでる。そう、サングラスを…

無線騒動

電子機器から発生した電波が空くうを走り、左右の耳に飛び込んだ。電波は音となり、鼓膜を震わせる。 無線技術というのはすごいもので、あっという間に普及して、今や安易に手の出せるような低価格で私たちの生活を豊かにしてくれている。 私はランニングや…

【旅行編】与論島へGO その5

五日目。最終日です。 恒例の朝活からスタート。近づいている台風の影響で、随分と波風が強いです。なかなかアタリもありません。手を変え品を変え探っていると、一度だけドでかいアタリが。ぎゅんと竿を曲げ、スッと去っていきました。なんだったんだとルア…