毛皮のマリー
毎週radikoを利用してラジオを聴いている。少人数でのトーク、声だけの勝負なので、テレビ番組を見るのとはまた違った魅力が見つかる。
趣味はラジオを聴くことです、という人がいたらそれだけで少し好きになるかもしれない。あいにく私の近くにそう言ってくれる人はいないが……。
ラジオにもスポンサーというものがついていて、長い期間同じCMを聴くことになるのだが、その中に一つ気になるものがある。
美輪明宏主演の舞台のお知らせだ。
さぁさぁ、お立合い
鬼が出るか蛇が出るか
お代は見てのお帰りだよ!
美輪明宏の言うそれを、毎回、何となく聞いていたが、ある一節が気になった。
「お代は見てのお帰りだよ」というセリフだ。
調べてみると、
という意味らしい。
潔いことをするなぁと思い、「毛皮のマリー」という舞台についてちらりと検索してみた。
料金 S席10,500円 A席7,500円
きっちり金をとっている。
うそつき。
チケットを購入しなければ入場できないので、帰り際に「じゃあ、一万円で!」とかいうやりとりはもちろんできない。
こんな手法がまかり通るなら、「見てくれたらみんなに三千円キャッシュバック!」と言って客を集め、イヤイヤ、あくまでも作中のセリフですやん……と言い逃れするのだってアリになってしまう。
これこそ新手の劇場型詐欺というやつか。
スピリチュアル界の闇は深い。