今日で今日は終わりですからね
扇風機に拳をぶつけて、「いてっ」と口走ってしまった。
三十余年生きてきてそんなことしか言えないなんて、
たかがリアクション、されどリアクション。こういう時こそ、
ちなみに沖縄では、何かにぶつかったときには「あがっ」と言う。
沖縄人のくせに「あがっ」と言えなかったことにも、
これを機会に各国のそういうリアクションを調べてみて、
この日は友人が帰ってくるということで、
これはチャンスだ。ある程度酔いが回ってきた頃で、
「あがひゃっ」と、「あがっ」と、「……はぁ?」だった。
こんなリアクションでは満足できない。店内を見回すと、
何故か恨みがましい目をする友人たちの視線を背負いながら、
男は一人だった。テーブルの上、
私は恐る恐る振りかぶって、メニューを男に振り下ろした。
「ピャーチ!」
メニューがきれいにヒットすると、男は甲高い声を上げた。
これだ! 私はぶるりと震えて、すぐさまスマートフォンを取り出す。
「なにをする!」
男は頭を押さえながら、顔を赤くしている。
「ピャーチってなんですか!?」
私はそれを画面に打ち込みながら聞いた。
「何がだ!」
「あなた、言いましたよね! ピャーチってなんなんですか!」
「インコだよ! ウチの! クソ!」
なんだ、ただの名前か。しかし、検索結果には、
私はそこで友人たちと中年と相方に足を掴まれ、
やがて、ビリビリ! とズボンが破れ、バリバリ! と股が裂けた。
また少し、足が長くなった。
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