土砂降りの雨の日に、雲の上でお星さまを見るよ
今日は、この時間まで何もしなかった。
ある人は百キロ走っただろうし、ある人は結婚しただろうし、
そういう、歴史的な日に、私は何もしなかった。
よくない。非常によくない。
手を継続的に動かしたのは食事を作った時と、食べた時と、
そんな日に何か面白いことが書けるはずがない。
何が悪かったのかと考えるとキリがないけれど、
寝る前に、アメトークの薄毛バレたくない芸人を見てしまって、
どうして寝る前にそんなことをしてしまったのか。
街を歩いていて「ハゲだ」と指を指されることはないが、
「隠れハゲ」というか、「隠しハゲ」と言うべきかもしれない。
どうしてハゲてしまったのか。
なぜなら小学生の頃から髪は細く、
つまり、
それどころか、昨日の自分の行動も、明日の自分の行動も、「
『自由意志』の問題だ。
各個人が、それぞれの意思によって思考、
これは未だに結論が出ていないのだけれども、
私に自由意志はない。
その証拠に、前回の私と今の私はほとんど同じ人生を歩んでいる。
今回の私は、
前回は二〇二〇年に死んでしまった。病死だ。
今回は既に病巣を除去しているので、
もしかすると、そこで私はようやく自由意志の鎖から放たれ、
……いや、違う。
そもそも今の私に自由意志がないのに、
私はそこでワシワシと頭を掻いて、五十本の髪の毛を散らした。
結局ね、ハゲはSF、ということなんですね。宜しければワンクリックずつお願いします。