スウィーテスト多忙な日々

スウィーテスト多忙な日々

誰かの役に立つことは書かれていません……

土砂降りの雨の日に、雲の上でお星さまを見るよ

 

 f:id:tthatener:20190528220612p:plain

今日は、この時間まで何もしなかった。
ある人は百キロ走っただろうし、ある人は結婚しただろうし、ある人は何億もの金を動かしただろう。
そういう、歴史的な日に、私は何もしなかった。


よくない。非常によくない。
手を継続的に動かしたのは食事を作った時と、食べた時と、このブログを書いている今だけだ。
そんな日に何か面白いことが書けるはずがない。
何が悪かったのかと考えるとキリがないけれど、強いて言えば昨晩夜更かししてしまったことが根本にあるかもしれない。


寝る前に、アメトークの薄毛バレたくない芸人を見てしまって、その流れでよくわからないYoutuberの薄毛治療記の動画を十四か月分見てしまった。
どうして寝る前にそんなことをしてしまったのか。それはやはり薄毛治療に興味があるからだ。
街を歩いていて「ハゲだ」と指を指されることはないが、都合の悪い方向から意地の悪い風が吹いてくるとその限りではない
「隠れハゲ」というか、「隠しハゲ」と言うべきかもしれない。自然と隠れているわけではない。
どうしてハゲてしまったのか。こればかりは足掻き難い遺伝子のせいということにしたい。
なぜなら小学生の頃から髪は細く、額は田舎のコンビニの駐車場と同じ広さがあった。
つまり、五月二十八日の私の行動は遺伝子によって決められていたということになる。

 

それどころか、昨日の自分の行動も、明日の自分の行動も、「何か」によって既に決められているという話がある。
『自由意志』の問題だ。
各個人が、それぞれの意思によって思考、行動しているつもりでも、果たしてそれは本当に「自分が決めた自分の意思」によるものか、ということだ。
これは未だに結論が出ていないのだけれども、少なくとも私という個人においては結論が出ている。


 私に自由意志はない。
 その証拠に、前回の私と今の私はほとんど同じ人生を歩んでいる。
 今回の私は、前回の私の大失敗と言うべき記録的な過ちの部分を回避しながら生きながらえている。


 前回は二〇二〇年に死んでしまった。病死だ。
 今回は既に病巣を除去しているので、その心配はなくなったのだけれど、果たして前回の私が見ることの叶わなかった世界で、今回の私はどうしたらいいのだろう。
 もしかすると、そこで私はようやく自由意志の鎖から放たれ、ようやく自由に意思決定ができるようになるのかもしれない。


 ……いや、違う。
 そもそも今の私に自由意志がないのに、どうして前回の私の未踏の地のことを考えているんだろう。全くもって訳が分からない。
 私はそこでワシワシと頭を掻いて、五十本の髪の毛を散らした。

 

 

結局ね、ハゲはSF、ということなんですね。宜しければワンクリックずつお願いします。

1.人気ブログランキング

2.人気ブログランキング - にほんブログ村