スウィーテスト多忙な日々

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う、ウチの、ウチの猫知りませんかぁ?

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猫は可愛い。

昔は犬を飼っていた。シェットランドシープドックみたいな犬、ラッシーが一匹目で、ダックスフンドのチャチャが二匹目、ミニチュアダックスのココアが三匹目だった。
どの犬も人懐っこくて、いつもバカみたいに笑っていて、人間の姿を確認すると、素っ裸の異性を目の前にしたみたいにハアハア言って舌を出していた。
犬はすごいなぁと感心することがある。心が広い。あんなに無条件に好意を振りまける生物なんて、他にいないんじゃないかと思う。
粗相をしてお仕置きをされても、「そんなことはいいから舐めさせてくれ」と擦り寄ってくる。人間が好きで好きで仕方ないという心情が常に伝わってくる。ペットが好きすぎて「食べたい」と言う飼い主がいるが、犬は本気でそう思っているんじゃないかと思うことがある。
だけど、猫はその限りではない。

猫は、こちらが触れたいときにはそっぽを向くくせに、机に向かっている時だとか、手が離せないときに限って甘えてくる。そういう時ほどしつこい。
飯を寄越せと朝早くから催促してくるし、顔の上に座りこんで殺そうとしてくるし、ソファーをボロボロにするし、たまにひっかく。
それでも猫は可愛い。思わせぶりだけどなかなか振り向いてくれない女性みたいで、気がつけば追いかけてしまうのかもしれない。そう考えてみると、男が猫を好きになるのも当然だと頷ける。女が猫を好きになるのは、女はそもそも猫だからだろう。

我が家の猫は、外に出ない。
私の部屋には絶対に入ってこないし、階段にも、リビングにもいない。
ミャーオともニャーオとも鳴かない。鳴き声を聞いたことがない。こう説明すると、「虐待してるんじゃないか」と思われることがあるけれど、叩いたことは一度も無くて、つねったことも投げ飛ばしたこともない。
実は、餌をあげたこともない。
寝床はない。
遊具もない。
おもちゃも一つもない。
そして、名前もない。少しかわいそうだ。だけど仕方ない。

我が家には猫なんていない。
猫を飼ったことは一度もない。
だから飯を寄越せと朝早くに起こされることもないし、顔の上に座り込まれて悪夢を見ることもないし、ソファーはもちろんツルツルだ。少し寂しい。

じゃあどうして我が家の猫がどうのこうのと書いたのかという話になってしまうけれど、その辺りは猫のかわいさに免じて許してあげた方がいいと思う。


猫はどこからやってくるんだろう。
ホームセンターには猫の種も苗も売っていない。それは知っている。それだけだ。
我が家に猫はいない。どうしていないんだろう。

 

 

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