雨の日はパーティー
新しい時代は身を清めてスタートしたい。
引き出しの下着入れには、二種類のパンツがある。 濃紺のものが4つに、少し色あせた紺のものが3つ。 どちらも少なく見積もっても一年半は使っている。
全て取り出して、外の雨に気が付いた。丁度いい。
私はびしょ濡れで車の洗車をした。 タイヤ周りの泥汚れなどをパンツで落として、 そのままゴミ箱へ捨てた。
お尻とおちんちんを守ることに人生をかけてきて、 最後は泥を拭いて捨てられるというのは、 彼らにとって有終の美を飾るような結末だろうか。
それとも、後ろ足で砂をかけられたように感じるだろうか。
ありがとうパンツ。彼らにはそう感謝するほかない。
入浴し、ピカピカの体でユニクロへ向かい、 同じ色のパンツを購入した。
新しい服を買った時と同じぐらいウキウキする。
口にずっと人差し指を当てられているように、 苦しくなったりしないんだろうか。
Tバックの事を全然知らないのは、 Tバックを穿いたことがないからだ。パソコンを開き、男性用Tバックを検索してみた。 AMAZONのページがヒットする。
ほうほう、へぇへぇ、 と声を漏らしながらページをスクロールする。
しばらくそうしたのち、ふと、 記念すべき日にTバックを検索しているのが恥ずかしくなり、色とりどりのTが並んだページを閉じた。
私はTバックのことを何も知らない。これからもずっとそうかもしれない。
パンティーブログもあるかもしれません。