鬼に金棒、みたいなもんよ
さて、どのような椅子ならば快適に机に向かえるか、と考えたことのある方は多いと思う。
最良の選択をしたかに思えたが、果たして本当にそうだろうか、というお話。
自室で机に向かう機会のある方の半数は悩んだかもしれない。椅子問題。何時間も快適に机に向かうために、どのような椅子を選ぶかは非常に重要だ。
座面の高さ、ひじ掛けの有無、素材、リクライニング性能、などなど。
それなりに快適に過ごそうと思えばそれなりの値段がするものだから、当然失敗はしたくない。数万円を出して使えないガラクタを買うほどの経済力と心の余裕は持ち合わせていない。
だから、私は数日をかけて椅子を探した。家具屋を見て回って、通販サイトを泳ぎまくった。目的の椅子は手に入れたけれど、 おかげで予定外に二着も服が増えた。
その椅子は、私にとってほぼ問題のない、素晴らしい椅子だ。唯一の問題点としてひじ掛けのポジションがいまいち実用的ではなかったのだけれど、左右逆にして取り付けることでそれも解消した。テレビゲームで裏技を見つけたような気分で嬉しい。
座面も背面もメッシュ地で、熱が籠ることはない。背後から受ける風が、しっかりと背中に届いてくれる。
ヘッドレストとリクライニング機能がついているので、ちょいともたれて快適に仮眠をとることもできる。
この椅子は、最悪の椅子だ。
例えば異世界で、全てを投げうって悪の魔王に立ち向かう勇者になったとして。
今までの経験に従って考えてみると、成長していけば私はより良い武器を購入するためにある検討をする。今すぐに買える安くて少し強い剣に手を出すか、あるいは今は手の出せないような、高くてとても強い剣を買えるまで待つか。
そういった場合、私は大抵後者を選ぶ。思慮深いと言えなくもないが、実態はただただケチ臭いだけだ。
そして、手に入れた高くてとても強い剣で、魔王諸共そのメッシュの椅子を一刀両断に切り捨てるのだ!
訳の分からないことを書いた。現実世界と異世界が繋がってしまった。全く意味のない例え話をしたので、いくら読み返しても理解はできないと思う。
確かに言えることは、私は座り心地のいい椅子を手に入れた。だけどその椅子は最悪な椅子でもある。
そう、何せ心地がいい。だらけてしまう。ちょっと油断をすると寝てしまう。
柔らかい肉を食って顎をダメにして、心地いい椅子に座って思考をダメにする。パソコンに向かえばYoutube!
悪の魔王は、私だ!!!!
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