スウィーテスト多忙な日々

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ノーコンプレックス、ノーコンティニュー

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私は適当に作られてしまったんじゃないか、と思う。
両親の一晩の過ちで……とかそういう意味ではなくて、単純に造形の出来が良くない。


 本来、顔という部位は正面を向いているのが正解というか正常なのだろうけれど、私の顔は左斜め四十五度に取り付けられている。
 外出先や他人といる際は少し首をひねって、体と同じ方向、つまり正面を向いているのだけど、自宅など他人の目が及ばない所まで来ると自然と力が抜けて、頭上から見ると顔は十時の方向へ向いてしまう。


 「体が捻じれているんだろう」
 と言う人が何人もいたがそれは違う。首を見てもらえばわかるが、人前の私は首の筋が斜めに走っていて、捩れていることがよくわかる。左前を向くと当然、不自然な筋やシワは消える。
 それに関しては正直もう慣れてしまったのだけれども、顔のパーツでどうしても納得しがたい一部分がある。耳だ。


 顔のイラストを簡略化して描く際、数字の6を左耳、反転させた6を右耳に描いて耳の穴を表すことがあるが、私の耳は両方とも反転した6でできている。
 ただのイラストならいい。正6だろうと反6だろうと、それは本来の耳には関係ない。けれど、実世界でそうなっていると少し困る。
 左耳も反6になっているということは、耳穴が頭蓋側とは逆についていることになる。つまりそこには何もないので、ピアス穴のようにただポカンと穴が開いていて、そこからは後ろの光景が見えるだけだ。
 正しい位置に穴が開いていないだけで、左耳も一応機能してはいるので、くぐもってはいるがかろうじて音は聞こえる。


 以上二点からわかることがある。
 左側で何かがあったのだ。


 それは胎内でのことかもしれないし、もっと前のことかもしれない。例えば前世で、左側から矢が飛んできただとか爆発が起きただとかそういうトラブルがあって、それを警戒させるために遺伝子がそうした可能性もある。
 肩と首の境目辺りで一旦切り離して、正面に繋ぎなおすのはどうだろうか、と思い付いた。
 名案だ。少しグロテスクな内容になってしまうので詳細は避けるが、とにかくハサミでそうした。


 ……困っている。
 上下が分断されると、ろくに行動がとれなくなってしまった。
 これからのブログは音声操作に頼らざるを得なくなりそうだ。

 

 

 

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